強迫は根こそぎ改善しよう!

 

皆さま、こんにちは。

このブログを読んでくださっている皆さまは、強迫性障害で悩まれていたり、強迫っぽいなあと感じていたり、きっと、そのような方が多いことでしょう。

私も強迫性障害で約17年間苦しみましたが、強迫で一番辛いのは、止まらない確認や強迫行為、際限の無いぐるぐる思考かと思います。

そして、皆さまの多くは、それらから解放され、楽になりたいというお気持ちで、その方法を模索されていらっしゃっるのではないでしょうか?

しかし、現在の日本では、薬物療法、認知行動療法や曝露療法などが主流のため、根本解決には至らず、強迫の改善に苦心されている方がたくさんいらっしゃいます。

なぜそれらの療法が、根本解決とはならないのかと申しますと、強迫行為や強迫観念を止めることに着目しているからです。

一番苦しく、一番治したい、その強迫行為や強迫観念は、実は、一番末端の枝葉の部分なのです。

 

枝葉という言葉どおり、強迫のしくみを木で例えますと、強迫行為は、木の葉の形が気になり、葉をハサミで切って止まらなくなるような感じです。

また、強迫観念は、木の葉の色や形について、考えを巡らせて止まらなくなるようなイメージです。

そして、葉は無数にあるため、全ての葉を切り揃え、全ての葉について考えねばならず、強迫が止まらなくなってしまいます。

また、せっかく納得がいくまで完成させた葉は、秋には紅葉し、冬には枯れ落ち、また新しい葉が生えてくるため、新たな強迫が生まれてしまいます。

かなり雑な例えになりましたが、何となくでも、イメージを掴んでくだされば充分です。

 

強迫の根本改善に大切なのは、葉だけでは無く、木の全体像に着目することです。

 

木の葉は細い枝から生えており、その細い枝は太い枝から生えており、それを辿ると木の幹があり、地中には張り巡らされた根があり、それを支える土壌があり、土壌には水分や栄養分が含まれ、大気中の二酸化炭素や太陽のエネルギーを取り込んで木は生きています。

あなたが気になって仕方の無い、その葉をつくっている木そのものの、水分や栄養分、エネルギーは足りていますか?

目に見える葉は、目には見えない多くの要素からつくられています。

目の前の不安も然り、なのです。

不安という名の葉を除草剤で枯らしても、葉にハサミを入れる回数を減らす努力に疲弊しても、それらは根本解決にならないどころか、むしろ害になり得ます。

「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、強迫性障害は、葉が気になって仕方が無い疾患というより、「葉を見て木を見ず」というところが問題であり、そこにこそ、解決のヒントがあると思っています。

私は、そういった視点を持ったことで、想いや行動が変わり、その結果、短期間で強迫がかなり改善し、生きることが楽しくなりました。

この話のように、皆さまに共通して申し上げられる部分は多いのですが、皆さまお一人お一人、改善への具体的なアプローチの仕方が違うため、それをお伝えすべく、地味に活動を続けている次第です。

 

これからも、私も皆さまと一緒に、生命力に溢れた木を育み続けていこうと思います。

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