アウトプットで強迫改善へ

強迫行為やぐるぐる思考が止まらない場合は、どうしても止まらないのだから、続けるしかないと思っています。強迫など誰だって止めたいですし、必要がないことなど百もわかっているはずです。それでも止めることができないから、強迫なのであって、止めたい、必要がない、という気持ち一つで止められるなら、強迫ではないと思います。

強迫行為やぐるぐる思考を、気の済むまで行うことにより、少しの安堵感を得ますが、これは、自分のしたいことをしたから落ち着いたのではく、したくないことをして、単に脳の発作を静めただけです。拙著にも書きましたが、強迫行為を行うと、ある種の脳内麻薬のようなものが分泌されるように思います。そのため、強迫行為をした後のスッキリ感は、本当にやりたいことをやって得られる満足感とは、異なります。

強迫発作がおさまると、ほっとしたお気持ちになるのはよくわかるのですが、脳内麻薬のようなものにより得た安心感は、薬物療法のように、脳内の世界の出来事です。脳内だけではなく、現実世界において、心のほうを喜ばせてあげる必要があります。

強迫行為は、物凄いエネルギーを必要とするため、心身共にヘトヘトになります。しかしこれは、脳内の不安発作と闘ったために起こる消耗なのです。強迫から解放されると、疲れ切って休みたくなりますが、私の場合は、そこで休まず、強迫から自分自身に主導権を取り戻し、自分の心が望むことを行うようにしてきました。

私は、強迫で疲れてボロボロになっていようが、趣味の音楽や書き物を楽しんだり、簡単な仕事をするなど、自分の本来のパワーをアウトプットします。すると意外にも、強迫の疲れは消えていきます。強迫が落ち着いた時の安心感と、好きなことをした時の心地良さは、全く別物ですし、強迫行為で使うエネルギーと、趣味に使うエネルギーは、出所が違う異質のものだということがよくわかります。

ぜひ、ご自分の心や魂を喜ばせてあげてください。脳はあくまで一つの臓器です。脳と心に関連性があるということは否めませんが、私は、単純に、脳と心を別の存在と見なしています。私のイメージですが、脳は有限であり、心や魂は無限であるように感じます。

強迫行為やぐるぐる思考は、内側に向いているエネルギーですが、心の喜ぶことをしている時は、エネルギーが外側に向かっているのを感じます。アウトプットを続けることで、私の強迫は、だいぶ改善しました。趣味でも仕事でも、また、喜怒哀楽など様々な感情を表現することでも構いません。話す、歌う、詩や文章を書く、絵を描く、踊るなど、ご自分から湧き出る感情を、ご自分に合った方法でアウトプットしてみることを、おすすめします。

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