要因は強迫か性格か

先日、ある男性の友人と、電話とメールで喧嘩をしてしまいました。簡単に言えば、お互いが言葉で相手に火をつけ合って、売り言葉に買い言葉の連続、という感じでした。

私は、どこまでが自分の性格のせいで、どこからが、強迫に影響を受けているせいなのだろう、と悩みました。

私が元々、気が強いからいけなかったのか、それとも、疲れで強迫が悪化していたために、自分の感情を抑えられなかったのか、はっきりした割合はわかりませんが、結局、性格もあり、強迫もあり、どちらも要因だったのだ、という結論に至りました。

疲れや睡眠不足は、強迫を悪化させます。単に、強迫観念や強迫行為が酷くなるだけでなく、こだわりや執着心が強くなったり、イライラしたり、怒りっぽくなったりもします。まるで、性格が変わってしまったかのように。

ただ、強迫は脳内の出来事なので、自分の性格とは、別物です。一方、性格は、脳ではなく、心の問題です。それらを混ぜて考えないようにしてください。強迫が酷くてイラついても、性格が変わってしまったのではありませんし、元々怒りっぽい性格だとしても、それは脳の問題ではありません。

強迫のせいで、色々なマイナスの感情が浮かんでも、私って性格悪いな、などと決して思わないでください。強迫は、単なる脳という臓器の誤作動ですから。

ただ、怒りやマイナスの感情が、強迫からなのか、性格からなのかを見極めるのは、確かに難しいことです。しかし、人間は、脳と心の両方を使って生きています。ということは、脳と心、その両方の影響を受けていると考えられます。

私は、喧嘩をした男性に、まだ、自分が強迫性障害であることを話していません。話すのが怖かったのです。話してみて、やはりこいつは頭がおかしかったんだ、と思われるのが悔しくて、言わずに来ました。世の中には、カミングアウトしているというのに(笑)

ですが、また彼と話す機会があったら、脳にちょっとした障害を抱えている、と簡単に伝えてみようと思っています。私の元来の気の強さに、それがプラスされ、強い感情を持ってしまうことがある、と説明しようと思います。それを聞いて差別するもしないも、相手の自由です。ただ、少しでも理解を深めてもらえるといいな、と期待しています。

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